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官軍、開戦以来の総攻撃

20日早朝、官軍は開戦以来、最大の兵力を投入。攻撃の主力隊は豪雨と霧に紛れながら、谷を越え、田原坂付近に接近した。

そして雨の中、二股の横平山の砲兵陣地から田原坂一帯に未だかつてない大砲撃を開始した。砲撃が止むと同時に、薩軍の出張本営七本のみに攻撃目標を絞り、一斉に突撃した。

薩軍は官軍の猛砲撃と、断続的に降り注ぐ雨のため応戦が遅れ、状況が把握できないまま、防戦一方にまわらざるをえなかった。


官軍の攻撃を成功に導いたのは、別働の吉次峠部隊の活躍が大きい。吉次峠部隊は、薩軍に対して牽制攻撃を仕掛けた。これによって官軍主力は「田原坂突破」の一本に的を絞ることが出来た。

しかし、吉次峠部隊の被害は甚大で、駒井大尉をはじめ、この攻撃で多くの命が失われた。

薩軍は防衛線を築いていながらも、突然の攻撃のため徐々に応戦できなくなり、植木方面に敗走した。